伊勢神宮を参拝した後は、有料道路の伊勢志摩スカイラインを通って宿泊先の鳥羽へ向かいました。途中の山頂付近では、伊勢神宮の鬼門を守る寺として有名な朝熊岳金剛證寺へ参拝に立ち寄ってきました。昔から神宮の奥之院ともいわれ、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と参宮した後にこの寺にも参詣されたそうです。現在は臨済宗南禅寺派の特例地で、御本尊の福威智満虚空蔵大菩薩は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・威徳・智徳の三徳を有する仏様だそうです。
下界と違って山頂は吹きさらしの冷たい強風が吹き荒れて、体が凍えるくらい気温も低く、とても立っていられないくらいの状態でした。本堂は桃山時代の精華をつくした一重寄棟造り、外部は朱漆、内部は金箔押しの立派な建物でしたが、さすがにここまで参拝に来ている人はほとんどおらず、冬の閑散とした境内はとても寂しい感じがしました。すぐ横にある展望台からは、眼下に鳥羽の街並みを眺めることができて景色が良かったです。観光地らしく足湯もありましたが、残念ながら閉鎖されていて冷えた体を温めることはできませんでした。
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