JR東海「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンCMで見事なカメラワークと吸い込まれるような紅葉の美しさに感激して、妻はどうしても二尊院へ行きたいということで、朝早くから市バスに乗って嵯峨野へ向かいました。最寄りのバス停で降りて竹林の道を通り緑のトンネルを抜けると常寂光寺が現われ、右手に進むと二尊院に到着しました。総門を抜けて「紅葉の馬場」といわれる参道を見渡すと、すでに葉が散り始めて石畳が赤く染まっています。やはりこの時期(訪れたのは12月1日)では、紅葉には少し遅かったようです。ポスターなどに使われた黒門前の白壁もCMとは程遠いほど葉が散っておりましたが、地面に降り積もった様子もまたキレイでした。
さて本堂へ進むと奥のほうに二尊様が並び立ち、右手にある「釈迦如来」は人が誕生し人生の旅路に出発するときに送り出してくださる発遣の釈迦、左手にある「阿弥陀如来」はその人が寿命をまっとうしたときに極楽浄土よりお迎えくださる来迎の弥陀として祀られているそうです。木造のため像表面は黒ずんでおりますが、祭壇前はお参りをしてその姿を拝見する人でごった返しており、静かにたたずむ存在感のある二如来像でした。