2010/08/23

住宅版エコポイント

先週、政府が住宅版エコポイントを延長するかも?? というニュースがありました。今年3月より実施されましたが、この不景気で住宅を新築・リフォームする人が少なく、予算がかなり余っているので、期間を延長するのでしょうか?? 新築の場合、エコポイントの適用基準はかなり高い省エネ設定とされています。リフォームの方が容易にエコポイントを取得でき、申請の70%以上はリフォーム対象物件になります。

大手住宅メーカーの場合、工場で大量生産されるプレハブ型住宅等では間取りや大きさが既製されているので、このグレードでは省エネ何等級を満たすとした基準があり適用されやすいですが、設計事務所や工務店では、決まった仕様と言うものがなく、施主の希望に沿って個々に新しいものを作り上げるため、各物件ごとにイチから性能を確認しないといけないため、適用が難しいです。家電エコポイントのように、この機種は15,000ポイント! と決まっていれば簡単ですが、住宅版エコポイントの場合はそうはいきません。

またその省エネ等級を判定してもらうためには、第三者機関での性能評価が必要になり、約15万円の検査費用が掛かります。エコポイントを受けるための追加工事が、恩恵として貰える30万円以上掛かると思うため、それでは、エコポイントなんか要らないよ?? ということになってしまいます。住宅エコポイントの省エネ4等級を満たす住宅を標準仕様に設定にしている住宅メーカーは、正直言って少ないと思います。

うちの場合、断熱材に気密の高いウレタンフォームと、サッシに断熱複合ペアガラスを使用し、24時間換気で外気との接触を極力小さくしても、それでも一般住宅とみなされ、エコポイントの恩恵を受けられません。
確かに高い住宅性能を持つことにより、エコポイントという恩恵が受けられるのは理解しますが、既製品を大量生産する大手メーカー寄りの政策になっているような気がします。