先週からまた中国・無錫に出張しています。日系の会社が多く進出している都市のため駐在員も多く、近くには日本食レストランが数え切れないほど多数あります。中国人が経営している日本食もどきのお店が大半を占めるため、まあ腹ごしらえとして食べるには問題ありませんが、そんなに美味しいと期待できるような味ではありません。しかしそんな中でも日本人の板前のいるお店もあり、そんなところは店内の作りから接客までサービスの行き届いた店も僅かではありますが存在します。
滞在先のすぐ近くに、名古屋で修行して日本国籍へ帰化した板前のいる和食店があります。そこは他の店と一線を画すほど別格の味付けで、日本人のお得意さんを多く抱えている繁盛店、値段もこちらではそれなりに高いお店で、日本人でも毎日行けるようなところではありませんが、先日のお昼に奮発して豪華ランチを堪能してきました。「三段お重ランチ」というメニューで、まず前菜、サラダ、茶碗蒸し、魚の煮付け、寿司二貫が次々と出てきました。この時点で結構満腹になってきましたが実はメインはここから、写真の三段のお重が運ばれてきて、松茸と季節の天麩羅、鮭の味噌焼き、旬の刺身盛り合わせ、鴨のスライス、和牛煮込み温卵のせなど・・・。食後にデザートと飲み物が付いて値段は約2,000円弱、日本ではとてもこんな値段でこんな丁寧に作られたランチを食べられませんよ。出張中は正直 期待できるような食事にありつけませんが、こんな店で食事をできることが、ほんのわずかな楽しみです。