この家に住んでから、庇(ひさし)の重要性というものをひしひしと感じるようになりました。一階はリビング・ダイニング前の庇代わりとして、二階部分が1m以上持ち出している構造にしているため、窓を開けていても雨が振り込まないくらい軒が深い設計になっています。それに比べて、二階は庇が30cmほどしかないため気持ち程度の働きしかせず、雨が降ると窓ガラス全体が雨で濡れ、乾いた後は水滴の汚れが気になります。また北側の小窓も庇がないため、窓を閉め忘れて雨が振り込むことが何度もありました。
陽のあたらない地味な存在、でも夏の強い陽射しを遮る重要な役割り、風雨から家を守る立派な働き、庇って設計段階では全く気にしていなかったのですが、これがないと不便なことを多々感じました。