昨日の続き、横峯吉文氏の講演会で学んだことですが、ヨコミネ式教育法は現代のゆとり教育を推奨せず、昔ながらの厳しい育て方が一番良いと説いています。幼児期に甘えさせると過保護になり、将来は不登校や家庭内暴力を繰り返す要因となる、特に母親と祖母が甘えの大きな原因であるので、愛情をかけて育てたつもりが実は単なる溺愛だった・・・、そんな悲しい結末では困りますよね。
ヨコミネ式の3つのヒミツとして・・・、
①「心の力」幼児期の一番カワイイ盛りから甘やかさせず毅然とした態度で子供に接すること、下手に手を貸してあれやこれやとせず自分でできることは自分でさせる、なんでも買い与えない、これに尽きるそうです。自立しようとしているのに他力本願、してもらって当たり前、なんでもあるのが当たり前になってしまうので、幼年期から手を貸さずに自分でさせてあげることが大事です。
②「学ぶ力」人間は学ぶ力によって育っていく、昔はその環境があったのですが、今はみんな勘違いして、教えて育てようとしています。そうではなく自ら悟って学んでいくもの、その中でどうしたら学ぶ力をつけられるか?? その答えが「読み書き計算」だそうです。はじめはたどたどしいですが1、冊読めたらそれが喜びとなり、もう1冊読みたくなる、あとは勝手に本を読み始めます。早い段階から自分で本読みができるので、書くことも計算も早いのです。目的はあくまでも学ぶ力をこの時期に引き出すためであり、問題にぶち当たり、解決すると頭がよくなる。だから、自分で実践したことはよく覚えていて忘れない、人に教えてもらったことなんて使わなければすぐに忘れてしまう、この違いが大きいのです。学校とは違い英才教育でもなく、こちらが教えず勝手にやる自学自習、その子ができるように環境設定してあげるのです。
③「体の力」運動神経や体のバランスを司る小脳は、幼児期にほぼ100%完成してしまいます。すなわち幼児期の運動神経が将来大きく影響を与えるので、小脳を鍛え体の力を養うために幼児体育が大事なのです。毎日10分ほどの長距離走に始まり、かけっこ、おにごっこを混ぜながら楽しく走り回ります。体操では、ブリッジ歩き、横周り、片手横周り、逆立ち歩き、跳び箱、忍者回りなど、基本的には子供たちが好きなようにどんどん場を設定していきます。男の子は、けんかのような遊びが大好きなので、レスリングもします。有り余った力を発散させ、友達ともより強い絆を構築していく、肌と肌でぶつかり、お互いに応援され、勝ち負けを味わい、その中で「体の力」「心の力」を育てていくのです。子供たちがよりよい将来を送るために、見逃してならないのが“健康”です。
2歳までは遊び、3歳からは自学自習で子供に独学を求めさせる、一日20分でもいいので読み書きをさせる、本は母親が読み聞かせするのではなく自分で読ませる、母親が料理中にその横で子供が本を読みそれを母親に聞かせる、など特に難しいことではなく、日常の中でどの子供でもできることを繰り返し行うことがいかに大事なのかと力説されていました。思い当たることが多々あり、納得してしまうことも多かったので、これから子供に対して、できるだけ厳しく、面白く、愉快に、でも少しだけ優しく・・・接していきたいと考えさせられました。