王ヶ頭ホテルのスタッフは、おもてなしの精神を大切にすることをよく教育されていると感じます。フロントやレストラン、案内係や運転手など、どのスタッフも笑顔で宿泊客を楽しませてくれ、気持ちの良い接客をしてくれ、また子供を飽きさせないように、子供目線でも接してくれます。
宿泊二日目のこと、美ヶ原のトレッキングでうちの子は大量に捕まえたバッタをビニール袋に入れてホテルに持ち帰り、夕食のときにスタッフのお兄さん・お姉さんに、「今日バッタを捕まえたんだよ、あとで部屋に見に来てね」と自慢げに話していました。スタッフの方は食事の配膳で忙しいにも関わらず、時間を見計らって快く部屋まで来てくれ、子供の話に熱心に耳を傾けてくれました。ビニール袋の中ではバッタが可哀想とのことで、ボトルを冷やすワインバケツを貸してくれ、ラップを掛けて虫かご代わりにしてくれました。翌朝、ホテルの前でバッタを逃がしてあげるときも、スタッフの方が一緒に来てくれて、わざわざ子供のお願いに付き合ってくれました。
山の上のホテルのため、スタッフはみんな住み込みで働いているそうなので、仲間は家族同然なのかもしれません。これはほんの一例の話ですが、どの方も宿泊客に対してとてもよく接してくれますので、それだけでもわざわざこの遠いところまで来た甲斐があったな、と感じました。