ホテル周辺では明かりが多いため、わざわざバスに乗り込んで山を下り、美ヶ原牧場の塩くればという場所まで行って星空を見上げますが、この日は中秋の名月の前日ということで、バスは真っ暗な夜道をヘッドライトなしでも走れるほど月がとても明るい夜でした。バスが山を降りる途中、右手に松本市・諏訪市の夜景、左手に上田市・長野市の夜景を眺めながら夜道を進んでいくと、真っ暗な牧場で放牧されている牛が見られます。麓の牧場で飼育されていたまだ若い雌牛が、5月~10月までの間に環境の良いこの美ヶ原に預けられてのんびりと過ごすことで、通常より子供を多く産んだり、搾乳が多くなったりするメリットがあるようです。しかし牧場と言っても、牛舎があるわけでもなく、雨が降っても強風でも外に野ざらしの状態、餌が与えられるわけではなく、草原に生えている草を自分で食べるしかありません。麓の牧場からやってきたときは、夜になったら牛舎に帰りたい、餌は与えられるものだと思っているようですが、ここに預けられることにより逞しく生きていくことを学ぶそうです。また夜の牧場内を懐中電灯で照らすと何百等もの野生の鹿が出没して、草や花木を食い荒らす厄介者として迷惑がられており、天敵がいないためどんどん増殖しているようです。
さあ、お目当ての星空は?? この日は快晴で満天の星空が見えましたよ。説明してくれる運転手さんはよく勉強されていて、秋に見える夏の大三角形や・・・・・などなど、・・・正直あまり覚えていません。キレイな星空を撮影しようとカメラの設定をしていたのですが、うまくできず星空の写真は撮れませんでした。王ヶ等に2連泊して、夕日を見れたのは1回、朝日を見れたのは1回、雲海を見れたのは夕方1回、朝2回、星空を見れたのは1回、まずまず運が良かったのでは?? なかなか経験のできない貴重な思い出となりました。
昼の牧場はのんびりと・・・ |