2010/05/16

なぜ中庭のある設計にしたのか??

まだ工事があまり進んでいないため、この土地や設計コンセプト、ここに至るまでの過程を追々綴っていこうと思います。

うちの土地は、南側道路に面した間口約14m、奥行11mの長方形の土地です。南向きのためいいねぇと思われるかもしれませんが、私は特に南向きの土地を探していたわけではなく、妻の希望が大きいです。
だって南側にリビング・ダイニングを配置し、大きな窓を付けてしまうのが普通でしょうが、実際 生活してみると、道路から丸見えで、日中でもカーテンを閉めた生活を余儀なくされる、それでは南向きの意味がないですよね?? そんな土地にならないためには、どう設計するべきか??

私は最初から南側に大きな壁を立てることを希望していました。目隠しになり、カーテンの要らない生活がしたい。
もう一つ、リビング・ダイニングと庭が続いており、最初から庭まで一体となった設計により広く感じるような錯覚の配置にしたい。庭は外溝ではなく、リビング・ダイニングの一部と考え、中庭として使用、外には庭を造らないので、外溝費を抑えることができる。わずか65坪の土地の中に、建物、駐車場3~4台、外庭を大きく取ると面積が足らないですよ。

そんな思いをまとめると、南側に壁を立てて道路からの視線を遮る、リビング・ダイニングつながりの中庭を作るという希望になりました。 ちょっとかっこよく見せるために、フランス語で「コートヤード」を意味するこの言葉にこだわり、このブログのタイトルとしました。

ブログ右上 自己紹介欄にあるのが完成模型図です。外から見ると一見、箱にしか見えない変な形です。窓はないの?? 採光は取れるの?? と不思議に思うはずです。でも家の中から見れば、南面は全面ガラス張りで、広く、明るい配置となっています。外からは窓も見えないよう、あえて隠しましたが、普通の家と同じだけの窓はあります。
中を見たくなるという欲求を駆り立てられませんか??