2013/08/05

空を眺めるための壁

うちの二階ベランダは、端から端まで約1.9mの高さの壁が建っており、一階・二階とも壁に囲まれた家となっています。当初の設計段階で、H建築士さんは手摺をデザインしておりましたが、こちらからお願いして壁に変更してもらいました。普通の家ではありえないコンセプトですが、どうして二階ベランダに壁を設置したのか?? いろいろと理由があるのですが、一階は中庭を囲むように壁面を設けているのに、二階が外から丸見えでは外観デザインのバランスがよくないこと、壁があればたとえ裸でいようとも外から見られる心配はありません。事実、子供部屋にカーテンを取り付けたのは、引越ししてから約一年後でしたので、外から見られないという安心感があります。

もう一つの理由は、壁を立てることによって自然と視線が上に向くことを狙っています。朝起きてカーテンを開けたとき、ベランダから向かいの家を見てもしょうがないので、いつでも目線が空に向いたほうが毎日気持ちがいいと思ったからです。ベランダの奥行きは約1.2m、庇が約30cmほど出ているので、居室内から眺められる空は切り取られたキャンバスのようになります。特に天気がよければ、青い空は絵になる風景となりますので、このコンセプトはとても良かったと感じています。




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