2012/08/08

日本モンテッソーリ協会 市民公開講座

先週末、名古屋で日本モンテッソーリ協会全国大会という専門家の方が集まった様々な学会や分科会が開かれていたのですが、我々のような全くの部外者でも参加できる市民公開講座があったので、妻と講演を聞きに行って来ました。

モンテッソーリ教育ってご存知ですか?? 子どもの自主性、独立心、知的好奇心などを育み、社会に貢献する人物となることを目的とする教育法で子供たちの繊細な五感をやわらかく刺激するような環境で子供を育てます。うちの近くのカトリック系幼稚園はこの教育法を取り入れており、本当はここへ入園させたかったのですが、共働きのうちの家庭では保育時間が短いため入園を諦めたという経緯があります。

この日は、モンテッソーリ教育では有名な相良敦子氏の講演でした。子育て中のお母さんからモンテッソーリ教育を学術研究されている年配の方まで会場は女性でいっぱい、男性はほとんどおらず肩身の狭い思いでした。相良氏は物腰の柔らかい年配の方で、モンテッソーリ教育で子育てされたお母さん方も一緒に壇上に並び、ご自身の体験談を話されました。別に難しい教育法ではなく、宗教でもありません。自分で育っていく力を付けていくための環境を整えて、子供が援けを求めているときに必要最小限の援けをしてあげれば良い、そうすれば自然と準備から片付けがきちんとできるようになりますよ、ということです。相良氏の著書に「ママ、一人でするのを手伝ってね」という本があります。自分が一人ですることにあれこれ言わないで、でももし困って呼んだときにはすぐに助けに来てね、という考えです。モンテッソーリ教育を理解するほど、この言葉が非常に深い意味を持っていることを感じます。

子供が小さい頃にモンテッソーリで学んだ仕事が、大きくなったときに生活の一部となっており、この教育に出会えたことに感謝、子育ての考えが変わり楽しくなったとお母さんたちは皆さん言われていました。悩んだり虐待することも多いこのご時世ですが、子育てでこんないきいきしたお母さんたちを見ていると、うちもモンテッソーリ教育の環境で子育てをしていきたいと強く感じました。

相良氏の最新著書、妻に読むように薦められ・・・